東京都港区芝公園二丁目2-20
開門時間：9:00～16:00

言い伝え：遵譽大和尚の招聘により下向してきた元天台僧の戒順が、常行院に留錫して一院としたと言われる。

常行院は、徳川家菩提寺である増上寺山内にて、江戸時代初期に創建されました。増上寺では将軍の霊廟が造営され、盛大な法要を勤めるために、京都黒谷から声明に優れる僧たちが招かれました。その代表格が当院開山の戒順上人で、山内の御成道と大門通りとに面する美観の地を拝領しました。

　関東大震災後の復興として建立された常行院納骨堂は、国登録有形文化財です。霊廟のような伝統意匠を鉄筋コンクリート造で再現している非常に稀な建物です。現在残る増上寺三解脱門と台徳院霊廟惣門とに対峙する場所にあり、往時の街路の景観を呼び覚ます役割を担っています。